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三明寺で毎月八起会 事業主らが座禅

 三明寺(曹洞宗、大嶽正泰住職)で毎月八日、事業主らによる座禅会が開かれている。いずれも檀家ではないものの、女性を含む八人程のメンバーがいる。常に参加するのは四、五人だが、毎回午後七時半からの座禅の後、経典などからの大嶽住職の法話、続いて懇談会を開き、気軽な雰囲気の中で親睦を深めるとともに、意見交換などを行っている。

 同寺の座禅会は、本郷町の旧光明院に大嶽住職が住持するようになった当初から毎朝早朝開かれ、近所の女性らが適宜訪れては、親睦や交流を深める場になっていた。
 また、夜の座禅会や、子ども土曜座禅会にも取り組む一方、日本文化に関心を持つ外国人の要望を受けて、日曜の定期的な座禅会を開催。やがて地元住民らも集まるようになった。その後、外国人は帰国し、次にキリスト教関係者が顔を出すようになったというが、この人も転勤になってしまう。
 長年続けていた座禅会も昨年の北小林への新築移転(三明寺に改称)で、大嶽住職一人きりになってしまったが、この一方で三、四年前には、同寺の行事に関係する市外の事業主らが夜間の座禅会を希望。移転後も継続して毎月八日に行い、現在に至っている。
 大嶽住職は、「お経と言うと葬式だ、法事だと思われるかもしれないが、もともと釈迦が、人が生きていくために説いたものであり、人生に悩んだ時、生き方や生きる糧を教えてくれるもの。今、不況で多くの経営者が悩んだり苦しんだりしている。そんな時に立ち直れるきっかけを与えることが出来ればと思う。(門池北側の)この場所は静寂に包まれ、座禅にはうってつけ」だと話す。
 禅宗が達磨大師と因縁深く、ダルマとの結び付きから、事業が困難に立ち向かっても再び起き上がれるよう七転八起の気概をもってほしいこと、この座禅会が釈迦の誕生日の四月八日にスタートして以来、毎月八日に開かれていること、さらには企業を起こすといった意味も込めて、大嶽住職は、この会を「八起会」と名付けて、希望者があば入会を受けていきたい考えでいる。
 同会についての問い合わせは三明寺(電話九二九−二三二三)。

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